iPadのパスコードを忘れてしまったが、何か初期化する方法はありませんか?
iPadのパスワードを忘れたが、パソコンなしでiPadを初期化する方法は?
Touch IDやFace IDを使ってiPadの画面ロックを解除しようとしたら、上手く認識されなかったので代わりにパスワードを入力するよう求められた、そんな経験はありませんか?ここでパスワードを忘れて、ロック画面から先に進めなくなったという被害報告が相次いでいます。
そんな時にはiPadを初期化すると、強制的にパスコードを削除することができます。これは便利な対処法ですが、その一方で幾つか注意点があります。本記事では、iPadのパスワードを忘れた場合、パソコンでiPadを初期化する方法とパソコンなしで初期化する方法を詳しく紹介いたします。
1.iPadを初期化する前に確認すべきこと
「iPad 初期化」とは、iPadを工場出荷時の状態、つまりデータが入っていない状態にすることを意味します。ということは、初期化を行うことで今現在iPadの中に入っているデータは一旦すべて消えてしまいます。
「一旦」というのがポイントで、もし事前にバックアップを取っている場合は、データが消えたとしても復元を行うことが可能です。ここでは、主なバックアップ方法であるiTunesとiCloudを使った方法のそれぞれをご紹介します。
① iTunesでバックアップをする
まずは、iTunesでバックアップを取る方法をご紹介します。この方法ではパソコンが必要です。
まず、iTunesをお使いのパソコンにインストールしましょう。
次に、Lightningケーブルなどを使ってiPadとパソコンを接続します。
ここで、iPadの画面に「このコンピュータを信頼しますか」と表示されますので、[信頼]をタップします。パスコードを設定している場合はそちらも併せて入力します。
iTunesがiPadを認識し、画面上に「新しいiPadへようこそ」と表示されます。
選択項目がある場合はそちらにチェックを入れ、[続ける]→[開始]をクリックしてください。
画面の左上にiPadのマークが表示されますので、こちらをクリックします。
iPadの情報(最大容量、電話番号等)の画面に切り替わったら、「バックアップ」という項目にある[今すぐバックアップ]をクリックします。しばらく待機していると、自動的にバックアップが作成されます。
② iCloudでバックアップを行う
こちらはパソコンがなくてもできますが、Wi-Fiが必要です。また、5GBまでの要領であれば無料で利用可能ですが、それ以上は有料となります(参考:50GBで130円/月)。特に写真・動画は容量が大きいため、iCloudでバックアップを取る場合は有料でストレージを購入することになると思います。
まず、iPadをWi-Fiに接続し、[設定]→一番上の[(ユーザー名)]→[iCloud]とタップしていきます。
[iCloudバックアップ]をオンにし、[今すぐバックアップ]を実行します。あとは自動でバックアップを作成してくれるので、そのまま待ちましょう。
2.iPad パスワードが分かる場合の初期化方法
バックアップさえすれば、いつパスワードを忘れて初期化が必要になったとしてもデータを回復できるため、安心です。ここからは具体的な初期化方法についてご紹介します。まずは、まだパスワードが分かる状態でのiPad 初期化方法です。
本体からiPadを初期化する
[設定]を開き、[一般]→[リセット]と開いていきます。
[すべての設定とコンテンツを消去]という項目をタップします。
パスコードを入力し、ポップアップで出てくるメッセージ上の[消去]を2回タップします。
Apple IDとそのパスワードを入力すると、iPadが再起動します。iPadを開き、「ようこそ」と表示されていれば初期化は成功です。
3.iPad パスワードを忘れた場合の強制初期化方法
次は、既にiPad パスコードを忘れてしまった場合の初期化方法についてご紹介します。
方法1:iPadのパスコードを解除する裏ワザ PassFab iPhone UnlockでiPadを強制的に初期化する
まず、PassFab iPhone UnlockというiPhone/iPadパスコードロック解除専門のツールについてご紹介します。
iTunesやiCloudは多機能ですが、その反面、どの場面でどの機能を使えばよいのか混乱することもあるでしょう。その点、PassFab iPhone Unlockはパスコードロック解除に特化したツールですので、迷うことなく問題を解決することができます。
PassFab iPhone Unlockを使うと、パスワードなしでiPhone/iPadの画面ロック、スクリーンタイムロック、iCloudアクティベーションロック、Apple IDを自宅でも簡単に解除できます。それに、このソフトはすべてのiOSバージョンとデバイスに対応(iOS18 Betaにも対応)できます。以下は詳しい操作方法でご確認ください。
まずはPassFab iPhone Unlockをダウンロードしインストールして、自動的にソフトが起動するので、[解除開始]機能を選択します。
iPadをPCに接続して、[開始]ボタンをクリックします。
次に、パスコード解除に必要な最新のiOSファームウェアは自動的に検出されるので、保存先を指定後[ダウンロード]ボタンを押してください。
ファームウェアがダウンロードされたら、[解除開始]ボタンを押して、パスコード解除作業が始まります。
パスコードの解除に成功すると、iPadが強制的に初期化されました。そのあと、iPadを開き、パスコードを再設定してください。もしiTunesやiCloudにバックアップを取ってある場合は、そこから復元を行いましょう。
ノート: 注意点として、この方法も他の方法と同様にiPadの初期化を利用しています。当然、事前にバックアップを取っていなければデータは失われてしまいますので、ご注意ください。
iTunesやiCloudを使わず、簡単にiPadを初期化できます。それ以外にも、パスワードなしでiPhoneやiPadの画面ロック、スクリーンタイムロック、iCloudアクティベーションロック、Apple IDのロックを自宅で解除できます。
方法2:リカバリーモードでiPadを初期化する「パソコン必要」
まずはiPadの「リカバリーモード」という機能を使った初期化方法です。画面がフリーズした際などにiOSの修復を行うためのモードですが、初期化を伴うことから今回のようなパスコード忘れの場合にも有効な方法です。
ただし、この方法ではiTunesを使うためにパソコンを用意する必要があります。パソコンをお持ちでない場合は誰かから借りるなどして、iTunesをインストールしましょう。
まず、iTunesをPC/Mac PCにインストールしてください。
iPadの電源を切ります。
- 音量調節ボタンとトップボタンを同時に押し続けます。電源オフのスライダが表示されたら、指を離してください。
<Face ID搭載のiPadの場合>
- トップボタンを長押しします。電源オフのスライダが表示されたら、指を離してください。
<ホームボタン搭載のiPadの場合>
iPadを以下の方法でリカバリーモードにします。
- iPadのトップボタンを長押しする
- 電源オフスライダが出てきたら指を離し、スライダをドラッグしてiPadの電源を切る
- ホームボタンを押したままPCに接続し、iPadがリカバリーモードになるまでその状態を保持する
<ホームボタン搭載のiPadの場合>
- iPadのサイドボタンと片方の音量ボタン(上げる or 下げる)を長押しする
- 電源オフスライダが出てきたら指を離し、スライダをドラッグしてiPadの電源を切る
- トップボタンを押したままPCに接続し、iPadがリカバリーモードになるまでその状態を保持する
<Face ID搭載のiPadの場合>
次に、iTunesに認識されたiPadを選択すると、次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]ボタンを押してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]ボタンを選択してください。
するとiPadの初期化が始まりますので、しばらくお待ちください。iPadの画面に「ようこそ」と表示されれば、初期化が成功となります。
方法3: iTunesに接続してiPadを強制的に初期化する
もし、以前からiTunesをお使いの場合はデータ損失なしでパスコードのみを消去することが可能です。
ただし、この方法では本体の設定のほうで「iPhoneを探す」がオフになっていることが条件です。
まず、iTunesを開き、Lightningケーブルなどを使ってiPadとパソコンを接続します。
続けて[iPadを復元]を選択します。
ポップアップが表示されたら、[復元]をクリックします。
最新のiOSをダウンロード後、iPadを初期化し始めます。
初期化が終わると、iTunesの画面が切り替わります。「このバックアップから復元」を選択し、[続ける]をクリックしてください。
数分後、バックアップデータの回復が完了でiPadをお使い頂けるようになります。
補足:あらかじめ本体の[設定]>[Face IDとパスコード]または[Touch ID とパスコード]の「ロック中にアクセスを許可」項目で、[USBアクセサリ]をオンにしておく必要があります。
この設定を忘れてしまうと、iTunesとの接続時にパスコード入力を求められてしまうからです。
以上2点を満たしていない場合はリカバリーモードの方法をご利用ください。
方法4: iCloudの「iPhoneを探す」でiPadを消去する「パソコンなし」
パソコンを用意できないが、iPhoneなど他にiOSデバイスをお持ちの場合、iCloudの「iPhoneを探す」機能を利用して、遠隔操作でiPadのデータを消去することもできます。ブラウザ版もありますが、パソコンがない場合を想定し、ここではアプリ版(「探す」アプリ)のやり方について説明します。
まず、iPhoneなどで「探す」アプリを開きます。
すると、自分のApple IDと紐づけられているiOS端末の一覧が表示されます。ここでiPadを選択します。
iPadに対する操作オプションが表示されます。下にスクロールし、[このデバイスを消去]というところをタップします。
「iPadを消去しますか?」と出たら[続ける]をタップします。
電話番号の入力を求められますが、ここは無視して[次へ]をタップします。
「メッセージを入力」まで進むと、右上に赤色の字で[消去]と出てきますので、こちらをタップします。
紐づけられたApple IDのパスワードを入力するよう求められます。正しく入力できたら右上の[消去]をタップします。
これで、iPadのデータが遠隔で消去されます。
方法5:パスコードの入力に10回失敗すると、iPadが初期化される
もしiPadのパスコードを10回連続して間違えると、iPadが自動的に初期化(データの消去)されるセキュリティ機能があります。
でも、この方法を使うと本体設定の[Face IDとパスコード](または[Touch IDとパスコード])の中の「データを消去」という項目がオンになっている必要があります。「データを消去」がオンになっていれば、10回間違ると、ここで自動的にiPadが初期化されます。
補足情報1:iPadパスワードを間違えすぎたらどうなる?
iPadのパスワードを繰り返し間違えると、いくつかの結果が考えられます。
まず、一定の時間または正しいパスワードを入力するまでアクセスがロックされる可能性があります。
また、誤ったパスワードが続くと、iPadのデータが自動的に消去される場合もあります。
最終的には、パスワードをリセットする必要が生じるかもしれません。具体的な結果はiPadのバージョンや設定によって異なりますので、問題が生じた場合はAppleの公式サポートに相談することが重要です。
補足情報2:iPadのパスコードを忘れないように?
iPadのパスコードを忘れないようにするためには、以下のヒントや手順が役立ちます。
まず、メモやパスワードマネージャーを使用してパスコードを保存しましょう。
また、覚えやすくセキュリティを保つために、意味のある数字やパターンを使用します。定期的なパスコードの変更やTouch IDやFace IDの活用も重要です。
さらに、バックアップを作成してデータの喪失を防ぐことも忘れずに行いましょう。これらの対策を実践することで、iPadのパスコードを忘れるリスクを減らし、スムーズなアクセスを確保できます。
まとめ
以上、iPadパスワードを忘れた場合に初期化をする方法、ロックを強制解除する方法を幾つかご紹介しました。
前提として、バックアップがない場合はデータがすべて失われてしまいますので、まだパスコードを忘れていないという方は必ずバックアップを取っておきましょう。
そして初期化方法についてですが、慣れている方はiCloudやiTunesを使った方法で解除できると思います。もし、この記事を読んで難しそうだと感じた方がいれば、最も操作が簡単で手軽なPassFab iPhone Unlockをご利用ください。
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