このテレワーク時代、紙の文書の代わりにPDFでやり取りする機会が増えてきています。中にはパスワードで暗号化されたPDFファイルもありますが、一度受け取れば保護し続ける必要もないため、解除したいと考えている人もいると思います。今回はMacユーザーの方のために、暗号化されたPDFファイルのパスワードを解除する方法をご紹介します。
- 1.MacのプレビューでPDF パスワードを解除する
- 2.Google Chromeを開き、PDF 保護を解除する
- 3.オンラインのSmallpdfを使って、PDF ロックを解除する
- 4.補足:WindowsでPDF パスワード 保護を解除する
1.MacのプレビューでPDF パスワードを解除する
PDFファイルを編集(パスワード保護も含む)するには、その開発元であるAdobe社のAdobe Acrobatを使うのが正攻法です。ですが、大半の方はパスワード保護さえ解除できればよいのであって、他の編集機能は必要ないとお考えでしょう。
そんな方にはMacのプレビューアプリを使った方法をオススメします。
01まず、暗号化されたPDFファイルをプレビューアプリで開きます。
02パスワードの入力が求められるので、正しく入力してください。
03メニューバーから[ファイル]を選択し、[書き出す…]をクリックします。
04フォーマットが「PDF」になっていることを確認し、[保存]をクリックします。
05ポップアップが開きます。上書き保存しても問題なければ[置き換え]を選択してください。
06これで、次回以降はパスワードを求められなくなります。
2.Google Chromeを開き、PDF 保護を解除する
プレビューアプリ以外にも、ブラウザとしてGoogle Chromeをお使いの場合はこちらから簡単にファイルの暗号化を解除することができます。
01まず、Google Chromeを起動し、該当するPDFファイルをブラウザ上にドラッグ&ドロップします。
02新しいタブが開き、PDFファイルのパスワードを入力するよう求められます。正しく入力したら[送信]をクリックしてください。
03PDFファイルが表示されたら、右上の印刷マークをクリックしてください。
04印刷設定が開きます。「送信先」が「PDFに保存」になっていることを確認し、[保存]をクリックします。
05これで、暗号化されていないPDFファイルが新規作成されました。古いほうは削除し、こちらをお使いください。
3.オンラインのSmallpdfを使って、PDF ロックを解除する
また、Smallpdfというオンラインサービスを使ってパスワード保護を解除することもできます。一日2回までなら無料ですので、気軽に利用してみるとよいでしょう。
01まず、Smallpdfにログインしたら、ファイルを画面中央のエリアにドラッグ&ドロップするか、[ファイルを選択]でアップロードします。
02注意事項をよく読み、問題がなければチェックを入れ、[PDFをアンロック!]をクリックしてください。
03パスワードを入力後、[本当にアンロックする]をクリックします。
04しばらくすると、解除完了と表示されます。[ダウンロード]をクリックし、パスワード保護が解除されたPDFファイルを入手することができます。
05これで、暗号化されていないPDFファイルが新規作成されました。古いほうは削除し、こちらをお使いください。
4.補足:WindowsでPDF パスワード 保護を解除する
最後に、パスワードを忘れてしまった場合にファイルから解析を行うことができるPassFab for PDFについてご紹介します。残念ながらMacには対応していないのですが、これを使えば紛失したパスワードを確実に取り戻すことが可能です。Windows PCもお持ちの場合は、ファイルを移動するなどしてご利用いただけます。
01まず、お使いのWindows PCでPassFab for PDFをインストールし、起動します。
02[追加]をクリックし、PDF ファイルをインポートしてください。
03次に、パスワードの解析タイプを選んだら、[開始]ボタンを押してください。
04「パスワードの解析が完了しました!」のポップアップが表示されたら成功です。
まとめ
本記事では、MacでPDFファイルにかかっている保護を解除する方法についてご紹介しました。パスワード保護の解除に限って言えば、Adobe公式のAdobe Acrobatを使わなくともプレビューアプリやGoogle Chromeで簡単に外すことができます。また、Smallpdfのようなオンラインサービスもあるため、お好みの方法を利用するとよいでしょう。なお、パスワードを忘れてしまった場合にはWindowsソフトのPassFab for PDFが有効です。3つのパスワード解析タイプにより、紛失したパスワードを確実に探し出します。