「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示された場合の初期化方法はあるのでしょうか。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」になった時、画面をタップしたりスクロールしたりしても反応がなく、電源を一旦切って再起動してもまたこの表示が出てきて、iPhoneは使えなくなります。最近、このような被害に遭ったという方をネット上でよく見かけます。
本記事では、iTunesでのやり方も含めて、この「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示された場合の原因とロック解除方法を幾つかご紹介します。iTunesやApple IDがなくても解決できる対処法、またはパソコンなしでも利用可能な方法を一括して紹介するので、自分の状況に応じて最適な方法をお試しください。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」とは?
iPhoneの画面ロックで、11回連続間違えてしまうと表示される画面が「iPhoneは使用できません iTunesに接続」です。パスコード入力失敗も連続10回までであれば、時間をおけば再入力可能です。しかし、連続11回目でこの画面が表示されると永遠に解除できなくなります。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続 」と表示された原因
実は、iPhoneにはパスコード入力を一定回数ミスするとしばらく操作できなくなるという仕様があります。詳細については、下記の内容をご覧ください。
- 6回間違えると1分間
- 7回間違えると5分間
- 8回間違えると15分間
- 9~10回間違えると60分間
- 最終的には10回間違えた時点で「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示されます
こうなってしまった原因は誰かのいたずらか、機器の問題であるかの二択です。特に後者はよくあることで、iPhoneをポケットなど擦れやすい場所に入れておくと静電気がタッチパネルに反応して勝手にパスコードを入力してしまい(これを「ゴーストタッチ」と言います)、これが10回繰り返されて例の画面に…というのが冒頭の例です。
もちろん、落下の衝撃や水没によるセンサーの故障もゴーストタッチを引き起こします。聞くところによると、熱を帯びたバッテリーの膨張もセンサーに影響を与えるようです。原因は様々ですが、このようにしてパスコードを10回間違えたとiPhoneが判定することによって、「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示されてしまう訳です。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示された場合の初期化方法
さて、この「iPhoneは使用できません iTunesに接続」画面から解放される唯一の方法ですが、それはiPhoneを初期化することです。残念ながら他に方法はなく、日ごろから小まめにバックアップを取っていない場合はデータを諦めることになります。また、バックアップを取っている場合でも最後のバックアップからこの画面になるまでの間のデータは取り戻せませんので、予めご了承ください。
一口に「初期化」といっても幾つかバリエーションがありますので、以下ではパソコンがある場合とパソコンなしの場合の初期化方法についてそれぞれご紹介していきます。
パソコンがある場合のiPhoneを初期化する方法
- 方法1:iTunesを使わずにiPhoneを強制初期化する【一番簡単&迅速】
- 方法2:iCloudの「iPhoneを探す」からiPhoneを初期化する
- 方法3:iPhoneをリカバリーモードにして強制初期化する
- 方法4:iTunesの復元からiPhoneを初期化する
- 方法5:iPhoneをアップデートして、「iPhoneは使用できません」問題を解決する
方法1:iTunesを使わずにiPhoneを強制初期化する【一番簡単&迅速】
「iPhoneは使用できません」と表示されたがiTunesに接続できない場合は、PassFab iPhone UnlockというiPhoneパスコード関係の修復専用ソフトを使った方法についてご紹介します。
PassFab iPhone UnlockはApple IDやパスワード、iTunesなしでiPhoneの画面ロック、スクリーンタイムパスワード、Apple IDロックなどを解除する裏技で、誰でも使用可能です。特筆すべきは、何といってもその操作の簡単さです。それに、すべてのiOSバージョンとデバイスに対応できます。
このiPhone ロック 解除 ツールを使用する上でユーザーがすることと言えば、基本的に表示されるボタンを押していくだけですので、誰でも簡単に初期化を行うことができます。
また、「iPhoneを探す」がオンでもオフでも利用可能なため、初期化の条件について難しく考える必要はなく、すぐに実行することができます。「iPhoneは使用できません」と表示された時、PassFab iPhone Unlockを使う手順は以下のとおりです。
まずはPassFab iPhone Unlockをインストールしましょう。メイン画面が開いたら、左の[解除開始]を選択します。
次に、USBケーブルなどを使ってiPhoneをPCに接続してください。[開始]ボタンをクリックします。
ファームウェアは自動的に検出されるので、保存先を指定後[ダウンロード]ボタンを押してください。
ファームウェアのダウンロード後、[解除開始]ボタンを押して初期化を行います。
iPhoneの初期化が終わると、次のような画面になります。ソフトを終了させ、iPhoneのほうで初期設定を行ってください。
方法2:iCloudの「iPhoneを探す」からiPhoneを初期化する【Apple IDが必要】
残念ですが、「iPhoneを探す」がオンの場合はiTunesを使った方法は利用できません。その代わり、iCloudの機能を利用して遠隔からiPhoneを初期化することができます。
まず、iCloudのサイトにアクセスし、Apple IDとパスワードでサインインします。
iCloudにサインインしたら、右下の「iPhoneを探す」を選択します。
「iPhoneを探す」を開いたら、画面上部の「すべてのデバイス」というところをクリックし、デバイスのリストから該当するiPhoneを選択します。
「iPhoneを消去」というところを選択してください。
「このiPhoneを消去しますか」と表示したら、[消去]をクリックしてください。
Apple IDのパスワード入力や紛失時用の電話番号・メッセージ入力などを終えると、iPhoneの初期化が開始します。
初期化が終わったらiPhoneを開いて初期設定を行います。
提示: なお、iCloudにバックアップが保存されている場合は、初期設定の「Appとデータ」という画面で復元を行ってください。また、この方法を使うとApple IDとパスワードを覚えている必要があります。
方法3:iPhoneをリカバリーモードにして強制初期化する
次に紹介するのは、iPhoneを「リカバリーモード」という状態にして初期化を行う方法です。iTunesを使うという点では①の復元と同じですが、こちらはバックアップを取っていない場合やパスコードを忘れてしまった場合にも有効であるという点で異なります。なお、こちらも「iPhoneを探す」がオフでないと使えませんので、オンの場合は②のiCloudを使った方法をお試しください。
まず、iPhoneを以下の方法でリカバリーモードにしましょう。
電源オフスライダが表示されるまでサイドボタンと片方の音量ボタン(上げる or 下げる)を同時に押し続けます。
次に、スライダをドラッグしてiPhoneの電源を切り、サイドボタンを押したままPCに接続してください。
iPhoneがリカバリーモードになるまでサイドボタンは放さないでください。
このようにしてiTunesに認識されたiPhoneを選択すると、次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]を選択してください。
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]を選択してください。
するとiPhoneの初期化が始まりますので、しばらく待機します。これで初期化は完了です。
バックアップを取っていないためデータは失われてしまいますが、新しいiPhoneとして設定することでお使いいただけます。
方法4:iTunesの復元からiPhoneを初期化する
最後は最もポピュラーなiTunesを使った初期化方法です。過去に一度でもiTunesと接続して同期を行ったことがある場合は、この方法で一度初期化を行い、直近のバックアップデータから復元を行うことができます。
ただし、この方法には条件があり、iCloudの「iPhoneを探す」という機能がオフである必要があります。普段iCloudをお使いの方はこの「iPhoneを探す」がオンになっていると思いますので、ここは飛ばして次に紹介する方法を参照してください。
まず、Lightningケーブルなどを使ってiPhoneをPCに接続します。
次に、iTunesを起動します。
iPhoneが認識されると左上のほうにiPhoneアイコンが表示されますので、そこをクリックしてください。
iPhoneの管理画面が開いたら、[iPhoneを復元]を選択しましょう。
すると、次のようなダイアログが表示されます。[復元]をクリックしてください。
初期化が終わったら、「このバックアップから復元」を選択し、[続ける]をクリックしてください。
方法5:iPhoneをアップデートして、「iPhoneは使用できません」問題を解決する
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示される場合の方法として、上記の4つ方法に加えて、iPhoneをアップデートしてみることも「iPhoneは使用できません」問題を解決できます。iPhoneを初期化する前に、ぜひお試しください。では、その操作手順を紹介いたします。
iPhoneをパソコンに接続してiTunesを開きます。そして、iTunesの左上に表示されるiPhoneのボタンをクリックします。
「概要」を選択し、「アップデートを確認」をクリックして、iPhoneのアップデートが開始します。
パソコンがない場合のiPhoneを初期化する方法
別のiOSデバイスから「iPhoneを探す」で初期化する
まずは、「iPhoneを探す」を開きApple IDとパスワードでログインします。
初期化したいデバイスを選び、「アクション」をタップします。
最後に、「iPhoneを消去」をタップします。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」を「探す」Appでロックを解除する
もしパソコンがない場合、 「iPhoneは使用できません iTunesに接続」を「探す」Appで使用できなくなってしまったiPhoneの画面ロックを簡単に解除できます。
しかし、操作する前に使用できなくなったiPhoneがネットワークに接続され、「iPhoneを探す」機能がオンになっていることを確認してください。では、その操作方法を紹介いたします。
iPadや他のiPhoneでFind My AppまたはFind My iPhoneアプリを開いてください。
「デバイス」に切り替えて、使用できないiPhoneを選択します。
「iPhoneを消去する」をタップします。
画面の指示に従い、使用できなくなったiPhoneのすべてを消去します。
iPhoneをセットアップします。
「iPhoneは使用できません iTunesに接続」に関するFAQ
1.「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示されると、どうしたらいい?
iPhoneを初期化することで、再び使用可能となります。iPhoneを初期化する方法は、iTunesを使う方法と、「iPhoneを探す」機能を使う方法、リカバリーモードを実行する方法などがあります。
iTunesを使う場合は、バックアップデータが必要です。バックアップがあるのであれば、iTunesを起動後、デバイスを選択し、概要画面で「iPhoneを復元」で実行することが出来ます。
「iPhoneを探す」機能で初期化を行う場合は、iPhoneでicloudにサインインをします。「iPhoneを探す」をタップ後、iPhoneを選択して「iPhoneを消去」をタップして初期化を実行します。
リカバリーモードによる初期化は、まずはiPhoneをiTunesに接続したのち、強制再起動を行います。iTunesに「復元」と「アップデート」が表示されるので、「復元」をクリックしてiPhoneの初期化を実行します。
2.「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示され、 初期化したらどうなる?
iPhoneを初期化すると、工場出荷時の状態に戻ります。つまり。初期化を実行する以前に行った設定や、保存したデータはすべて失われてしまいます。バックアップを取っているのであれば、初期化後にバックアップ時の内容を復元することが出来ます。
3.初期化せずに、「iPhoneは使用できません iTunesに接続」を解除する方法はあるのか?
残念ながら、iPhoneを初期化するほかに解除する方法はありません。先述したiTunesや「iPhoneを探す」機能、リカバリーモードなどにより、iPhoneの初期化を行う必要があります。もし、iTunesで初期化をスムーズに行えない場合は、画面ロック解除ツールを利用することを検討することをおすすめします。
4.「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示される状況を防ぐ方法は?
iPhoneパスワードの入力ミスで「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示されたら、誰にとっても困ることです。ですから、iPhoneは使用できなくなるのを防ぐために、日常生活で以下のような作業が欠かせないことです。
- 覚えやすいパスワードを設定します。
- Touch IDやFace ID(顔認証)などのロック方法を設定する。
- パスコードを10回間違えるとiPhoneのデータが自動的に消去される機能をオンにする
まとめ
ここまで、「iPhoneは使用できません iTunesに接続」と表示された場合のロック解除方法について紹介してきました。こうなってしまうとiPhoneを初期化しなければならないのですが、その初期化方法にはiTunesやiCloud、そしてPassFab iPhone Unlockのようなソフトウェアといった選択肢がありましたね。
普段からiTunesで同期を行っている場合は画面の指示通りiTunesに繋げることで復元できますが、そうでない場合の方法としてはPassFab iPhone Unlockが最も手軽で簡単でしょう。
iPhoneが突然この状態になるとパニックに陥るかもしれませんが、まずは落ち着いてください。PassFab iPhone Unlockは、あなたがiPhoneを再び使えるようお手伝いします。
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