iPad パスワードを忘れた時に自力で解除する方法

iPadに関する相談で最も多いのは、パスコード忘れによる画面ロック解除のトラブルです。パスコードを忘れてしまうと、基本的には設定した本人が思い出さない限りは解除できず、業者に頼っても「個人情報ですので…」とやんわり断られてしまいます。

そんなパスコードですが、実は自力で解除できる裏ワザが幾つか存在します。今回の記事では、iPadのパスコードを忘れてお困りの皆様のため、その裏技をご紹介しようと思います。

1.iPad パスコードを入力する必要がある場合

パスコード忘れの話を詳しく聞いてみると、どうやら普段Face IDやTouch IDを利用している人で、いざパスコードを入力しなければならない事態に出くわした際に思い出せない、というパターンが一番多いようです。

Face ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)は便利ですが、認証が上手く行かない時も時々あります。その代替手段としてパスコードが必要というわけです。そこで、まず初めにパスコードを入力しなければならない場面を確認しておきましょう。

① iPadの電源が切れて再起動するとき

iPadのバッテリーが切れて、充電を行うとiPadは自動的に再起動します。この時、ロック画面には「iPadの再起動後にはパスコードが必要です」と表示され、数字によるパスコードの入力が求められます。

iPad パスコード 忘れた

② iPadが48時間以上ロック解除されていないとき

セキュリティ対策として、iPadのロックが48時間以上解除されていない時にもパスコード入力が必要です。

③ 直近6日半、iPadがパスコードでロック解除されないとき

これも先ほどと同様、セキュリティ対策の措置です。より分かりやすく言うと、最後にパスコードで解除を行ってから6日半が経過すれば、4時間に一回はFace ID(またはTouch ID)で解除を行わないとパスコードが求められるということです。この「パスコードで」というのがポイントで、普段はパスコードを使わないFace ID(Touch ID)ユーザーが陥りがちな場面であると言えるでしょう。

④ Face IDまたはTouch IDを使用してiPadロック解除に5回失敗した後

これが最初に述べた、代替手段としてのパスコードのことです。この場合、6回目以降はパスコードの入力が求められることになります。

⑤ iPadでリモートロックコマンドを受信したとき

「iPhoneを探す」機能を使ってiPadに遠隔ロックをかけると、パスコードを入力しない限り操作ができなくなります。ここではTouch IDやFace IDは無効です。

2.パソコンがない場合:iPadのパスコードロックを解除する

さて、ここからは裏ワザの紹介になります。その裏ワザとは、一言でいえば「iPadの初期化」です。初期化を行うことで、パスワードに関するデータごと消去することができます。

もちろん他のデータも失われてしまいますので、事前にバックアップを取っていなければiPadの中身をすべて消去することになります。また、一部の方法以外はバックアップを取っていたとしても、最後のバックアップからパスコードを忘れるまでのデータに関しては失われてしまうことを予めご了承ください。

まずはパソコンをお持ちでない方向けの方法です。それぞれ見ていきましょう。

方法1:iPadを強制的にリカバリーモードにする

まず初めに紹介するのは、iPadを「リカバリーモード」という修復用の状態にする方法です。なお、この方法は「パソコンがない場合」にカテゴリー分けされていますが、正確には「自分専用のパソコンを所有していない場合」ということです。よって、この方法では他の人から借りるなどしてパソコンを用意する必要があります。

提示: また、この方法は本体の設定のほうで「iPadを探す」がオフになっていないと利用できない点にご注意ください。

  • まず、借りたパソコンにiTunesが入っていない場合、事前にインストールしておきます。

  • 次に、iPadを以下の方法でリカバリーモードにします。

      <Face ID搭載のiPadの場合>

    • iPadのサイドボタンと片方の音量ボタン(上げる or 下げる)を長押しする
    • 電源オフスライダが出てきたら指を離し、スライダをドラッグしてiPadの電源を切る
    • トップボタンを押したままPCに接続し、iPadがリカバリーモードになるまでその状態を保持する

      <ホームボタン搭載のiPadの場合>

    • iPadのトップボタンを長押しする
    • 電源オフスライダが出てきたら指を離し、スライダをドラッグしてiPadの電源を切る
    • ホームボタンを押したままPCに接続し、iPadがリカバリーモードになるまでその状態を保持する
    iPadをリカバリーモードにする
  • このようにしてiTunesに認識されたiPadを選択すると、次のようなウィンドウが表示されます。二つの選択肢のうち、[復元]を選択してください。

    Pad 復元 iTunes
  • 「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」と表示されたら、[復元とアップデート]を選択してください。

    iPad 復元 iTunes
  • するとiPadの初期化が始まりますので、しばらく待機します。

  • 初期化が終わると、新しいiPadとして設定することになります。iCloudにバックアップが存在する場合は、そちらから復元を行ってください。

方法2:iPad パスコードの入力に10回失敗する

パスコードの入力ミスは5回までであれば許容されますが、6回間違えると1分間、7回間違えると5分間、8回間違えると15分間…といった具合に、iPadが使用できない時間が増えていきます。

そして10回間違えると、iTunesに接続しない限り永久に使用不可となります。ここで、事前に本体設定の「Touch IDとパスコード」にある「データを消去」の項目をオンにしていると、この時点でiPadのデータがすべて消去されます。

iPad 復元 iTunes

これを利用して、わざとパスコードの入力に10回失敗することで初期化を行うこともできます。しかし、上述の通り6回目以降はiPadを操作できない時間が発生するため、急ぎの人は他の方法をお試しになったほうがよいでしょう。

方法3:ほかのデバイスの「探す」アプリからiPadを初期化する

iPhoneなど他のiOS端末をお使いの場合、「探す」アプリを使って遠隔で初期化することもできます。

  • 01まず、他のiOS端末で「探す」アプリを開きます(デフォルトでは「便利ツール」グループに収納されています)。

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  • 02すると、自分のApple IDと紐づけられているiOS端末の一覧が表示されます。ここで、iPadを選択します。

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  • 03iPadに対する操作オプションが表示されます。下にスクロールし、[このデバイスを消去]というところをタップします。

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  • 04「iPadを消去しますか?」と出たら[続ける]をタップします。

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  • 05電話番号の入力を求められますが、ここは無視して[次へ]をタップします。

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  • 06「メッセージを入力」まで進むと、右上に赤色の字で[消去]と出てきますので、こちらをタップします。

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  • 07紐づけられたApple IDのパスワードを入力するよう求められます。正しく入力できたら右上の[消去]をタップします。

  • 08これで、端末のデータが遠隔で消去されます。

3.パソコンをお持ちの場合:iPadのパスコードロックを解除する

次は、パソコンをお持ちの方に向けた初期化の方法となります。それぞれ見ていきましょう。

方法1:iTunesでiPadを復元する

まずは、iTunesを使った初期化方法です。ただし、こちらは過去に一度でもiTunesと同期したことがあること、かつ本体設定の「iPhoneを探す」がオフになっていることが条件です。どちらか一方でも満たしていない場合は他の方法をお試しください。

  • 01まず、iTunesを開き、Lightningケーブルなどを使ってiPadとパソコンを接続します。

  • 02自動同期がオンになっている場合、自動的にバックアップが作成されます。オフの場合は手動で[今すぐバックアップ]をクリックしてください。

  • 03バックアップが終わったら、続けて[iPadを復元]を選択します。

    ipad パスコード 復元
  • 04ポップアップが表示されたら、[復元]をクリックします。

    ipad パスコード 復元
  • 05最新のiOSをダウンロード後、iPadを初期化し始めます。

  • 06初期化が終わると、iTunesの画面が切り替わります。「このバックアップから復元」を選択し、[続ける]をクリックしてください。

  • 07数分後、バックアップデータが回復した状態でiPadをお使い頂けるようになります。

方法2:iCloudでiPadを初期化する

先ほどは「探す」アプリについて書きましたが、iCloudにはブラウザ版も存在します(ただし、こちらは名称が「iPhoneを探す」となっている点で異なります)。こちらもアプリ版と同様、本体の設定のほうで「iPadを探す」がオンになっていなければ使えないことに注意してください。

  • 01まず、iCloudの「探す」ページにアクセスし、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。

    iPad パスコード 忘れた iCloud
  • 02地図が表示されたら、画面上部の「すべてのデバイス」というところをクリックし、デバイス一覧から該当するiPadを選択します。

  • 03選択したiPadに対する操作オプションが表示されたら、「iPadを消去」というところをクリックします。

  • 04ポップアップが表示されます。ここで、[消去]をクリックすると、iPadのデータが遠隔で消去されます。

  • 05初期化が終わったらiPadを起動し、初期設定とバックアップからの復元を行いましょう。

方法3:PassFab iPhone Unlockerを利用して、iPadのパスコードをリセットする

パソコンは持っているけれどiTunesを使ったことはないという方にはPassFab iPhone UnlockerというiPad パスコード 解除 ソフトを使用することをオススメします。iTunesを使った方法よりも簡単で、なおかつ「iPadを探す」がオンでもオフでも使える点がPassFab iPad パスコード 解除 ソフトの魅力です。パスコードをリセットするだけであればこのソフトをインストールするのが最も手早く効率的です。

  • 01まずはPassFab iPhone Unlockerをインストールしましょう。インストール後、自動的にソフトが起動するので、左側の[画面ロックを解除]を選択します。

    Passfab iPad パスコード 解除
  • 02次に、パスコードロックされたiPadをPCに接続した後に、[開始]ボタンをクリックしてください。

    iPadをパソコンに接続
  • 03次に、パスコード解除に必要な最新のiOSファームウェアをダウンロードします。ファームウェアは自動的に検出されるので、保存先を指定後[ダウンロード]ボタンを押してください。

    最新のiOSファームをダウンロード
  • 04ファームウェアがダウンロードされたら、いよいよロック解除の段階です。[ロック解除]ボタンを押してください。

    iPad パスコード 解除
  • 05パスコードの解除に成功すると、次のような画面になります。iPadを開き、パスコードを再設定して、使えるようになります。

    iPad パスコード 解除 成功

補足: 上記の方法でiPad パスコードをリセットすると、iPad上のすべてのデータが削除されますが、バックアップからデータを復元できます。従って、上記の方法を使用する前に、バックアップされているかどうかをご確認ください。

方法4:サポートにお問い合わせをする

上記の方法でどうしても上手く行かないという時には、Apple サポートに問い合わせるとよいでしょう。何といっても正規の販売元ですので、業者とは異なり個人情報と照会しながら対応を行ってくれるでしょう。

ただし、混雑時には回答を貰うまでに時間がかかるという点に要注意です。スピードを求めるならば、まずは他の方法を試してみましょう。

4.iPad パスコードのお忘れを防ぐ対策

ここまで、パスコードを忘れてしまった後の話をしてきましたが、そもそもパスコードは忘れないことに越したことはありません。よって、普段から忘れないための予防策を考えておくとよいでしょう。

対策1:定期的にiTunesでバックアップを同期する

万が一忘れてしまったとしても、バックアップデータを取っておけば安心です。iTunesで普段から定期的に同期を行っていれば、[今すぐバックアップ]を利用してデータの損失なしで初期化&復元を行うことができます。

iTunes バックアップ 同期

対策2:定期的にiCloudでデータをバックアップする

パソコンをお持ちでない方でも、iCloudを使えばデータをバックアップすることができます。Wi-Fiに接続しており、電源に繋がれていて、かつ画面がロックされている場合には一日一回自動で同期をしてくれるため、非常に便利です。

ただし、5GBまでは無料でご利用いただけますが、それ以上は有料でストレージを購入することになります。無料分では足りない場合が大半ですので、一番安い50GB(月130円)を利用するなどしてすべてのデータを同期させましょう。

iCloud バックアップ 同期

対策3:iPadのパスコードを定期的に変更する

パスワード紛失対策の話題からは少し逸れるかもしれませんが、パスコードを定期的に変更することも大事です。例えばパスコード入力をしているところを家族や知り合いに見られてしまった場合、自分の知らない間に閲覧される可能性があります。

3パターンくらいのパスコードを決めておいて、それを何カ月かごとにローテーションで変更するように決めておくと、かえってそれが記憶に残るかもしれません。セキュリティ対策にもなりますので、試してみる価値はあるでしょう。

iPad パスコード 変更

対策4:使い慣れた番号を使用する

パスコードに使い慣れた番号を使用すれば、まず忘れることはありません。ただし、自分の誕生日や電話番号など、他人にも類推されやすい情報は避けたほうがよいでしょう。

そこで、好きな歴史の年号や人の電話番号を使うなど、自分の情報と直接結びつかない方法でパスコードを設定するのがオススメです。セキュリティ的にも安心ですし、忘れてしまった時にも手がかりがある分、ランダムに設定するよりは思い出せる確率が高いと言えます。

まとめ

本記事では、iPad パスコードを忘れてしまった場合に自力で画面ロックを解除する方法について紹介しました。色々な方法があってどれを選べばいいか分からないという方には、最も手軽なPassFab iPhone Unlockerというソフトを使った方法をオススメします。細かい条件を気にせず、またiTunesやiCloudを使うことなく簡単にパスコードをリセットすることができます。

どれもiPadの初期化という手順を踏むため、事前にバックアップを取っていなければデータがすべて削除されてしまうことを予めご了承ください。最後になりますが、パスコード忘れに限らず、万が一の場合に備えて普段からバックアップは必ず取るように心がけましょう。

Updated on / Posted by 吉川伊之助 to iPhone ロック解除 / Follow @吉川伊之助

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